● マスコミの取材が増える
全日本鍋物研究会(鍋研)はここ数年、いろいろなマスコミの取材を受けることが多くなった。
独自の活動を長く続けていること(2006年で16年目)、2003年に「平成鍋物大全」(日本経済新聞社)を出版したことなどで、鍋研が鍋物研究者のグループとして認められてきたためだろう。マスコミに登場するのは会の名を高めることにもなるので、できる限り対応することにしている。
そんな中から珍しい例を一つ紹介しよう。2005年11月24日、東京大学新聞による取材である。取材に応じたのは久保田淳、今泉恂之介(筆者)両会員。同日、東京・赤坂の日本料理店「赤坂あじさい」で、雑誌「旅の手帳」(交通新聞社)の鍋物に関する座談会があり、二人がこれに出たあと同じ場を拝借し、東大新聞のインタビューを受けることになった。
● 財団法人の大学新聞
「赤坂あじさい」は東京メトロの赤坂駅、赤坂見附駅に近い小ぎれい日本料理店(℡03 5570 9505)。「マグロの大トロ鍋」が名物である。午後6時からの「鍋物談義」は食のライター杉本伸子さんと久保田、今泉会員による鼎談であった。杉本さんはプロの食べ物ジャーナリストだけに、鍋物についてもかなり詳しい。座談会は約二時間、まずまずの内容だったと思うが、詳しくは「旅の手帳」2月号をご覧頂きたい。
座談会がほぼ終わりかけた午後8時ごろ、久保田会員の携帯電話が鳴った。東大新聞の記者(学生)からの連絡である。近くで待機し、時間を見計らっていたようで、ほどなく二人の学生記者が現れた。名刺を頂戴してまず驚いたのが「財団法人 東京大学新聞社」という所属名。大学新聞なのだからクラブ活動程度かと思っていたが、法人組織であり、堂々と「新聞社」を名乗っている。毎週火曜日の発行。販売(一部170円)や広告の収入で経営しているそうである。
編集長の肩書きを持つ上原聡史君と蔵本淳君(カメラマンを兼ねる)のインタビューを受けた。「鍋料理の文化論をうかがいたい」ということである。「特集記事の材料を探しているとき、『平成鍋物大全』を見つけた。これから寒くなるときだけに、鍋特集をやろう、と飛びついた」というのだから、鍋研のメンバーとして悪い気はしない。
一般のマスコミのインタビューなら、質問はおおよそ見当がつくが、東大新聞だけに、おもむきの変わった質問も飛び出してきた。以下は一問一答のごく一部である。
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