鍋物なぞが出ると、自分は遠慮なく鍋の中に箸を入れた。 ※「父の婚礼」は、幼年時代の辛い思い出を中心にした半生記。京阪神地方の情緒をきめ細かく描いている。小剣は読売新聞の記者で、社会部長から編集局長になり、その間に多くの随筆、小説を書いた。 「鍋物」という言葉が使われ出したのは案外、新しいような気がする。「父の婚礼」より古い例をご存じなら、お知らせ頂きたい。