菊花鍋子(菊の花と豆腐を主にした鍋物)
―材料―
油条、高野豆腐、豆腐、大豆の春雨、白身の魚、鶏肉、干し芝海老、干し平貝、白い菊の花、スープ。(油条は、小麦粉を水で練り、みょうばん、ふくらし粉、塩を少々入れ、カラッと揚げたもの)
高野豆腐は水で戻す。魚と鶏肉は刺身のようにして皿に盛る。菊の花は花弁を用いる。
干し海老、干し貝柱、高野豆腐、豆腐、粉条、鶏肉、魚、菊の順で鍋に入れる。
醤油、か酢醤油で食べる。
酸菜鍋子(酸白菜と肉類の鍋物)
―材料―
生白菜、酸白菜、羊肉、鶏肉、牛肉の団子(宮廷では牛肉は使わない)、豚肉、春雨、川蟹、牡蠣、うどん(酸白菜は、白菜を軽くゆでたもの漬けるが、塩は入れない)
スープは豚骨、豚肉のゆで汁、干し貝柱、干し海老などでつくる。
蝦米油、辣油、醤豆腐、酢、塩などを適当に合わせてつけ汁にする。
煮詰まって、スープが濃くなったら手打ちうどんを入れる。
一品鍋(鶏肉ハム白菜などの鍋物)
―材料―
鶏、鴨、ナマコ、ふかひれ、野鳩の卵、火腿(ハム)、白菜、ラード、干し海老、塩、山椒の実の干したもの、菱の実、ネギ、生姜。
(鶏、鴨は羽と内蔵を取り除いたものを一羽分用いる。火腿がない場合は、ベーコンでもいい)
中国にはこれに適した鍋があるが、日本の場合は最も大きい土鍋で代用する。
材料を鍋 に入れたら、鶏のスープを注ぎ、蒸し器で一時間蒸す。出来上がったら、塩で味付けをする。
八仙鍋(珍しい鍋物)
―材料―
鶏一羽、ナマコ、山椒の実、海老、椎茸、白菜、干し海老、鳩の卵、ふかひれ、火腿、塩、山椒、茴香、八角、ネギ、生姜
材料を鍋に入れ、弱火で三十分煮た後、鶏を取り出し、手で割いて骨を除き、鍋に戻す。
味は一品鍋と同じだが、煮ながら食べる点が違う。民間ではこの方法が多い。
魚頭鍋(魚の頭の鍋料理)
―材料―
タナゴ(注)の頭、きのこ、干し海老、ハム、竹の子、春雨、醤油、酒、砂糖、揚げ油、ネギ、生姜
(注・タナゴの頭は四五〇グラム以上などとあり、日本のタナゴとは違うようだ。かなり大きな川魚のようである)
醤油、魚の頭に砂糖、酒を混ぜたものをかけ、約一時間後に油で揚げる。
大きな平鍋に魚の頭を置き、材料を周囲に入れる。鶏のスープを入れ、醤油、砂糖、酒で味付けし、トロ火で一時間ほど煮込む。
野雉鍋(キジの鍋料理)
―材料―
キジ、醤油、ラード、雪裏紅(たか菜の一種)、松の実、麻醤、蝦油、凍豆腐、辣油、ネギ、生姜
キジ肉は厚さ一・五ミリの薄切り。
熱鍋に水を入れ、雪裏紅、松の実、ラードを適量入れ、鍋の湯が沸騰したら凍豆腐、キジ肉を入れる。
調味材料を入れた碗に入れて、食べる。
羊肉○(さんずいに刷)鍋(羊肉のシャブシャブ)
―材料―
羊肉(必ず背の部分)、醤油、芝麻醤、腐乳、ニラの花の塩漬け、辣油、ネギ、生姜、凍豆腐、砂糖漬けのニンニク、雪裏紅、ソーメン、香菜
火鍋に水を入れ、雪裏紅をラードを加えて沸騰させる。
自分用の碗に調味材料を適当に取って混ぜる。肉を火鍋に入れ、白くなったら碗にとる。
豆腐鍋
―材料―
豆腐、生海老、干し海老、きのこ、竹の子、ハム、ラード、ネギ、生姜、塩
底の平らな大鍋に、豆腐を置き、ラードを豆腐の上に置く。ハム、干し海老、ネギ、きのこなどを周りに並べる。
鶏のスープを入れ、中火で約一時間。
このほかに十錦火鍋、専(くさかんむりが付く)鍋の説明がある。